ご冗談でしょう、刺身さん

刺身さん(id:a666666)のエントリより

今後は各人が非モテ問題と向き合ったり向き合わなかったりしていくことと思いますが、元々無名だった非モテブロガーがまた無名に戻るだけ

「待ち」がデフォルト状態の非モテにとっては、ちょいと動いただけでも目を引きます。ラジオやったり、イベントやったり、同人誌作ったりするアクティブな非モテは、無名になんて戻れませんぜ。今後も各人の動きはチェックされるんじゃないでしょうか。主に僕から。

芸能界やプロレス業界では、引退や解散といいつつもいつの間にか復活するパターンがあります。クリルタイという集団じゃなくても、そこに携わった人が光の当たる舞台に戻ってこられるのを気長に待つことにします。

打ち上げに参加できずに何かけまらしいので、絡んでしまいました。すいません。

クリルタイ本完売

おめでとうございます。スペースに伺ったときはすでに完売していたようで、取り置きしてもらって心底よかったと思いました。
中身はまだぱらっとしか見ていませんが、これからじっくり拝見させていただきます。

打ち上げにも参加したかったのですが、全身から非モテ臭といいますか、バッドスメルが立ち上っていまして、着替えもなかったのでなくなくあきらめました。

教えて先生さん(だったっけ)

当事者性うんぬんとは全く関係なしに、「恋人や配偶者とかパートナーがすでにいるのにどちらかというと非モテスタンスで議論するのは何で?」という疑問は常々ある。

例えば、id:p_shirokuma先生とかid:Masao_hateさんとか天馬さんをみて感じるけれど、(大変言葉が悪くて申し訳ないですが)繁殖行動というか異性を求める意思に限っていえばは、「僕ら」というとid:utsutsuさんに怒られそうだから、僕の嫌いなDQN的なメンタリティをお持ちでいらっしゃる。

それこそ、非モテなんてキモいところに顔をださずにパートナーと過ごしたり、繁殖行動に勤しんだりした方が楽しいんじゃないかと……どうなんですかね。そういうことしたことがないので、漠然とそう思うだけだけど。

わざわざ非モテの話をする理由が、仮に「優越感ゲーム」だったとしてそれは素直に納得できる。僕は一応、オタクの世界に足を突っ込んでる。オタクの世界はそれはそれは優越感ゲームが盛んな場所だ。僕も幾度となく優越感ゲームを仕掛け仕掛けられてきた。そのゲームを否定する理由は全くない。

しかし、そうじゃなかったら何の理由かは純粋に知りたい。

1つの解かなぁと思ったのはid:republic1963さんの
Welcome To Madchester - ルサンチマンがなくなる日

童貞じゃなくなってもCクラス的妄想やCクラス的ルサンチマンは全然なくならなかったよ、私は。ルサンチマンがなくなる日なんて多分来ない。でも、それでもいいんです。


非モテの中にはこういうメンタリティを持つ人は絶対いる。児玉清並に「その通り!」とコールしたいところ。

しかし、僕の頭のどこかでは「いったん、異性(同性でもいいんだけどさ)を受け入れる自分を自分で許しちゃってるんだから、そりゃ覚悟して素晴らしい人々になるしかないじゃん」と思う。

非モテ的メンタリティの一切を投げ捨て、恋愛至上主義に絡め取られて、非モテをっていうか僕を叩いて欲しい。こっちも必死で殴り返すから。ファックファック言いながら血まみれになって殴りあいたい。

「嫌だよ。お前キモいもの」

脳内会話

 さんざん「おなご様怖い」だの「恋愛を放棄している非モテ」だのいろいろ言っているが、モテたい気持ちが全くないわけではない。「1どころか…3はあるだろうよ…!生きてる以上…モテたいという気持ちは完全には消せない…!3くらいは混ざる混ざらざるを得ない…!」*1

 その気持ちがどんどん増えてくると鯛男とか「まぁ恋人ができたらできたでいいか…」と達観できたりとかするだろう。しかし、非モテをこじらせるような人間はそこで強烈な何か(自意識、自己愛など)が気持ちにブレーキを掛ける。非モテのことに限らないかもしれないが、気持ちが変わりつつあるとき、何かにはっと気づいて急に気持ちが冷めていったりすることが良くある気がする。

 そんなとき、非モテをこじらせた人間の脳内ではこんな会話が繰り広げられていないだろうか。*2(いや僕だけかもしれない)

俺1「達観してしまうのもアリかと…」

俺2「アリじゃねぇ!!」

俺1「だが、非モテも人間だ!!そういうのも認めなくては逆に自分自身を縛りつけて、何もできなくなっちゃうんじゃないか?」

俺2「……なぜ、縛らない?」

俺1「へ?」

俺2「きさま自分を縛っているものが――何もないのかっ!?」

俺1「え、いや、その……」

俺2「非モテがだ!ブログ書いてルサンチマンを発散させている仮にも非モテがだよ!!その非モテが厳しい世の中を――自分をきつく戒めながら、それでも立ち向かっていくという姿を!ほかの非モテに見せられんでどうする!?」

(中略)

俺2「おれは、たとえ死にそうにさみしい時でも!女性を落とす――いわゆる女性に穴をあけたことはないんだよ!」

俺2「もちろん今後もあけるつもりはいっさいないが!それが非モテとして最低限の縛りじゃあないのか!?」

俺1「ううっ、なかなか断言できないことを……ここまで言い切るとは!!」

俺2「見せようよ!硬派な……非モテの姿をさ!!がんばっていこうよっ、いっしょに!」

 一見、俺2は切羽詰って必死にモテを否定しているように見えるが、実際のところはそれほど苦しくもない。「真正面から必死にモテに抗う」ことは、自分の美意識に即した行動なのでむしろ喜んでやっている節もある。

 僕が決めた俺世界においては、そう生きることが求められ、また積極的にそれに加担する。ある意味、プロレス的お約束の世界に似ている。ロープに振られたら必ず戻ってくる。4の字を掛けられたら裏返って返す。そう考えると実に閉じた世界だ。

 非モテからはずれるけど、オタク界もお約束が大事な役割を果たしていた世界だったと思う。しかし、オタク界も質、量ともに再分化されて大きなお約束が機能しなくなってきたな。全日的オタクは、同じようなプロレスをする新日的オタクやNOAH的オタクとコミュニケーションできても、デスマッチ主体のインディー系団体的オタクとはファイトスタイルが全くかみ合わないもの。

*1:『天 17巻』からネタを持ってきました

*2:『吼えよペン 8巻』からのネタ。ちなみに吼えペン8巻は屈指の名作揃いです。かなりのお勧めです

私の頭の中のフィルター

「好意」や「愛し愛され」の話が各所で起こっている。ここでの私見

 自分の好意や愛が、相手にそのまま伝わるなんてことは恐らくないといっていい。自分の行為(好意、愛)にレスポンスを返すのはいつだって他人だ。そして自分の行為は他人の中で咀嚼され形を変える。

 あらかじめ行為を伝える人との関係において相手に「自分に対する好意」が形成されていなければ、自分の行為は伝わらない。

 行為は各々の心の中にあるフィルターを通して変換される。相手に自分に対する好意フィルターがあれば、おおよそ自分の行為は好意的に解釈されるだろう。それとは逆に相手が自分に対する嫌悪、恐怖といったフィルターを持っている場合、自分の行為は相手に悪感情を抱かせる。
 よくいわれる「同じことをしてもイケメンはよくてキモメンはだめ」現象は、すでに相手が行為主体の外見的特長から、無意識に好意を抱いているために起こる現象だ。外見がすべてという気はさらさらないが、外見がいい方が好意を抱かれやすいのは確かだ。

 自分が非モテマインドを持っている場合、世のおなご様は自分に対して嫌悪フィルターしか持っていないと思っている。実際には「無関心」もありうるが、その場合は無関心フィルターによって、あらかじめ自分の存在はなかったことにされていると思っている。

 非モテは愛に見返りを求めて行為をしているから非モテになっているわけではない。相手のフィルターを通し、自分の行為がどのように相手に捕らえられるか考えて、「行為をしない」から非モテになっているのである。

 相手の気持ちなど一切考えなくてよいのであれば、誰も非モテになどならない。

(関係しているなーというところへのリンクは後ほど)

それは僕(たち)のことだから

ここ最近、id:temtanさんのエントリをしげしげと読んでいる。
ストレートで(ネタかもしれないけど)とても清々しい気持ちにさせてくださる。これからも冷静になんかならずに走り続けて欲しい。

さて、id:temtanさんのコメント欄にて、非モテ界の導師(グル)非モテロリストid:rAdio様とはてな非モテ界の寵児id:utsutsuさんが軽く小競り合い?をされていた。実際に見てもらった方が早いが、僕が気になったところは

しかし、徹底的にrAdioさんには嫌われてるな私。

この部分。id:utsutsuさんは、前回のお祭り終盤に「自分の発言が、それまで非モテ語りをしてきた人に不快にとられていないか」という趣の(すいません、どこでみたのかは忘れてしまいましたが)発言をされていた。

これに対して、全然古参ではない僕がいまさら考えてみると「どうでもいい、気にしたことない」としか言えません。id:utsutsuさんに限らず、女性が非モテを語ったところで僕に全く関係がないのです。しかし、非モテ女性の言説が増えることは、非モテ女性界隈にとって実り多いものをもたらすでしょう。むしろ、どんどん発信してほしいです。

以前、グルid:rAdioとお会いしたときも「おなご様はおなご様で勝手にやったらいいんですよ」と仰っていたので、恐らくはid:utsutsuさん個人のことはあまり意識していないのではないかと推測しています。

おなご様関連でさらに
男性の過ち 〜ラジオクリルタイ・文科系女子論議に関して〜
こちらのエントリの中の一節

しかし、その中で議論されている内容には一抹の悲しさを覚えました。

オタク中心のになっている事、

男性中心で非モテが語られている事、

非モテでもちょっとこれは凝り固まりすぎてるなあ、と思います。

でもこれらは参加者の多数がオタク男性なので、いた仕方ないかな。

(でも今後はオタクでない非モテや女性の非モテにも配慮してほしいな、とおもいます)

これはラジオクリルタイに寄せられていることなので、僕がそのまま考えてはいけない。

しかし、あえて個人に向けて「非モテの女性のことも考えろ」と言われたとしよう。恐らく僕はただただ首をかしげてしまうだろう。女性の非モテのことを考えたとして、ただでさえ、女性への思考が欠けているといわれるのだ。僕らが考えたそれが彼女達に当てはまるかどうかわからない。また、それを考えることは僕(たち)の生きやすさを得るための糧になりうるのだろうか。

僕(達)は僕達の生きやすさを必死に考える。それと同様に彼女(達)は自分達で生きやすさを考えた方が良い。その上で共通のソリューションがあれば、互いに取り入れたら良い。

僕の脳内で想定する非モテが、非モテ女性に限らず、女性について真剣に考えたら、
「僕(達)の存在が女性の視界に入ったら、彼女たちの気を悪くする。できるだけ隅の方で静かに暮らそう」という結果になるだろう。

その点でグルrAdioの提唱する「非モテロ」はとてつもない発想だと思う。

いまこそ「避モテ」の復活か

刺身さん(id:a666666さん)から今回の揉め事のまとめを教えていただいたので、弱い頭なりに状況を考えてみた。コメントにも書いたけど

非モテと呼ばれる人がありもしない文化系女子という感覚とラベルを生み出してあたかもそこにいるかのように振る舞うこと、またそれを欲望の対象として捉え欲情する行為に憤りを覚える方がいる」ことを発端にした騒ぎ

ということなのかなぁと自分ではとらえてみた。もし違うという方がいらしたら、指摘してくださるとうれしいです。

どうもこの騒ぎの話にすごく違和感がある。批判されているのがモテの1部と「チャンスがあったら恋愛したい非モテ」だから。恋愛を放棄している非モテとしては好みのタイプ云々なんてはなから自分たちの思考にない。脳内恋愛も萌えもわからない。しかし、これを言ってしまうと非モテという中での分化でしかない。

非モテ文化系女子が好き」言説に非モテから異論が唱えられないのは、その通りと思う非モテとそんなことどうでもいいという非モテしかいないから。

批判する方もされる方もプロレスしてる人たちも「非モテ」という言葉が内包するさまざまなタイプの非モテの存在を忘れているのか。非モテMAPを思い出そう。「非モテ」じゃ対象がぼやけてしまう。

このカテゴリ別けが良いか悪いか別にして、今回の話や非モテのソリューションを語るときの対象をはっきりさせて欲しい。(じゃないと、僕の理解がおいつかないから)

そもそも今回の揉め事が非モテの関係することだったのかさえわからない。ステゴロのタイマンでよかったんじゃないか。こんなことは。