コミケ2日目でそこそこある悲しいこと

男性には売ることはできません

すべての女性向けサークルにいわれることはないが、いくつかサークルを見て回るときに、ちょこちょこといわれることがある。

会場できれいな表紙の本があって、それを手に取ったところでいわると悲しい。もちろん、イベントに行く前からWebサイトでイラストや漫画を見て、「このサークルの本がほしいな」と期待しながらスペースに向かったところで、これをいわれても悲しい。

腐女子」がいろんなメディアで取り上げられる中、ひやかしのような形で人がくることも多くなるだろうから、自衛する必要があるだろうし、単純に自分の性癖とかフェチを男に見せたくないということもあるだろう。何より僕のようないかついキモオタに売る本などないのだろう……。

最近は、立ち読みでも「すいません、ちょっと」といわれてしまうことがあるので、売ってもらえる、あるいは立ち読みさせてもらえるだけでも「ありがとう」という気持ちがものすごくわいてくる。本を受け取ったときの「ありがとうございます」にも自然と力が入る。

先日のコミケ2日目で買った本が面白く、感動してじーんときたので、つい勢いで「大変面白く読ませていただきました。ありがとうございます」的なメールを送ろうとメーラーを立ち上げた。だが、そこで「おなご様も野郎からやおい本の感想をもらっても困るだろう」と気が付き、すぐにウィンドウを閉じた。(昔、男性向け同人誌を製作していた友人がおなご様からメールをもらって対応に苦慮していたため)

とりあえず、女性向けサークルはスペースにちょこっと「男子禁制」とか書いてあるといいな。