同人活動の健全さへの疑問

話題になってる?これら
お客様は家畜ですと言わんばかりだと思った夏コミ3日目。
BLや801の方が(二次創作として)健全だというその根拠とか。
男性向け創作と女性向け創作に対するスタイルのあれこれ
コミケ男性向女性向まとめ

■男オタク(買い専門)のコミュニケーション

「どうして男性参加者って目が死んでるの?」

 こんな事を知り合いの腐女子に聞かれた。

 彼女が言うのには、会場での女性参加者は萌えトークしてたり絵を描いていたりと楽しそうなのに、男性参加者は黙々と物を買っていたりただ並んでいたりと楽しそうに見えないという事。

これは一般参加者のことなのか、サークル参加者のことなのか分からないけど、仮に一般参加者の話として普通会場で絵なんか描かないでしょ。絵が描けるようなスペースも時間もない。よく開場後の会場で座り込みしている人をみるけど、そうしているおなご様たちって萌えトークしてたり絵を描いていたりするの?それはビックサイトじゃなくてもできるんじゃねぇの?。

あと、男性向けの待ち列の中でも萌えトークしている人たちはよくいる。何十分と待つ間暇なので、知らない人でも話し込んだりしていることもある。僕はあの会場にいる人たちのテンションについていけないので、ずっと黙っているけど。

男性向二次創作を取り巻く連中は何であんな必死な連中が多いんだという話。女性向二次創作は割とゆったりしているのに。

単純に人数的な競争率の違い。外に出ればおなご様だってそらもう必死になられていますよ。走るカートに足を引かれたことは数知れず。2日目なんて劇的に人がいないんだから、壁以外の場所はそらゆったりしてるでしょうね。あと、青年誌あたりのちょいマイナーなジャンルを扱っているスペースとかは実にゆったり見てまわれる。

僕の頭の中にあるのは大同人物語。あの中でオタクが精鋭中の最精鋭、鋼鉄の意志の古参兵たちと扱われる場面がある。僕の中でコミケは10数年前から変わらず「戦場」のイメージだ。特に徒党を組んで欲しい本を手分けして買っているような人たちをみるとそう思う。兵隊達が戦場で話し込むだろうか。

彼らの綿密なコミュニケーションは、戦が始まる前に終わって、戦が終わってまた始まる。そこでのコミュニケーションだって、買出しの話から「最近、どうっすか?」みたいな話、「○○(作品名)見てます?あれは(以下作品論から製作現場の話など多岐に渡る)ですよねー」なんて話もされる。というか、開場前の待ち列でそういった部隊に囲まれるとずーっと話をされて寝られない。

■細々とした即売会に行く人数から多いから健全なのか?

これもあんまり関係ない。地方のイベントに若年層のおなごさまが多いのは単純に「東京まで泊り込みで行くことを親にゆるされていないし、お金もあんまりないから」もし、もっと地方のおなご様が東京に気軽に出てくることができたら、地方の即売会も閑古鳥が鳴くでしょう。

地方の小さい即売会って僕から見たら不健全ですよ。いついっても1枚絵を集めたものとか、起承転結のないポエムが書き連ねられてる漫画とか便箋ばっかりだもん。こっちはパロディでもエロでも創作でも漫画探しに行ってるのに、そこにあるのはポエムと便箋。

■こだわりがあった方が健全なのか

実のところ、「〜×〜がお嫌いな方」「〜×〜以外は認めない」のようなこだわりって二次創作の健全さってあまり関係がないような気がする。二次創作の健全さって要するにどれだけキャラや作品に愛を込められるかという話だと思う。

同人誌を作ることはとても労力がかかる。星の数ほどある作品から選んで、わざわざ本を作るくらいなんだから、作り手にはすごく愛情があると思っているんだけどどうか。

それから作り手を何人か見てきて、それぞれキャラのことを深く考えていることが多いように感じる。「このギャグはこのキャラがいうから面白い」とか「このキャラとこのキャラが絡むなら、このシチュエーションがエロくて絶対に良い」なんてこだわりを持ち合わせている。エロだろうがフェチだろうが、キャラや作品への愛って変わらないと思うんだけど。

「エロが欲しいなら二次創作じゃなくていいじゃん!」という話になるのかなぁ。

「このキャラのエロ絵が見たい!」「今エロ描くならこのキャラ以外考えられない!」が強い動機になっているなら、vr6ubqgさんの中でOKが出るのだろうか?どうも各エントリから、「エロとそれに群がるオタうざい」オーラが物凄く出ているように見受けられる。

僕の場合は、ちゃんと起承転結がある(起結でも可)漫画ならジャンルが何であれ、大抵満足できてしまうのでかなり不健全なオタクだが。